○フォルテール・チューニング

フォルテニストたるもの自分の楽器であるフォルテール=PC&周辺機器は大切にしなければなりません。実はPCのチューニングによってプレイ感覚はけっこう変わり、場合によっては判定に影響が出ることもあります。また、ただ弾くだけなら問題ない場合でも、より良いヘッドフォンやスピーカを導入することによって「演奏された曲」の完成度を向上させ、より快適な環境でプレイする事が出来るようになります。

ここではASミュージックを快適にプレイするためのフォルテール=PC&周辺機器のチューニングを説明します。

大きく分類すると動作上の問題点を修正してきちんとプレイできるようにするためのチューニングと、動作には問題ないけれどより気持ちの良い演奏や音を追求するためのチューニングがあります。どこで線引きするかは各々の感覚次第なのですが、前者だと思う部分は必ず意識しましょう。後者はだいぶ病膏肓に入るという感じですので程々に(^^;;)。しかし、マシンのチューニングもフォルテール演奏の練習と同様に究極の演奏を目指すための手段であり、フォルテールの楽しみ方の一つです。演奏の腕前が上がったらこちらの道も意識しはじめるのも良いかと思います。フォルテールはPCゲームという枠内だけに留まらず、こうしてオーディオやPCいじりに並ぶ趣味になりうるというのは素敵なことですね。

ご注意 本文中いくつか具体的な製品を挙げてお奨めしていますが、それが絶対ということはなく、その他にも良い物はたくさんあるかと思いますのであくまで参考に留めるようにしてください。

ASミュージックソフトの設定

PCが十分速くてハードウェア、ソフトウェア的に問題がないならSOUND/TIMER、Full/NoSyncはどれを選んでも難易度は変わりませんので、デフォルトのSOUND、Fullのままで構いません。音ずれや音飛びなどの問題あるようならいろいろ試してみて一番上手く動きそうなものを選んでください。変えると画面表示と判定ラインが微妙にずれますので、やりやすいところにしておくのも手かと思います。

グラフィック性能やCPU速度に問題があって音符が飛ぶ時は歌詞表示のクオリティを下げたりアニメーションをオフにします。寂しくなりますが効果は高いです。

音量は、MainSound100に対してKeyboard80くらいにするとオリジナルの曲に近づくようです。しかし両方100のままの方が自分で弾いているという感じがしますので、好みに応じて調整してみてください。

PC本体、OS

PC本体の性能に関しては、全体的にそれほど高性能である必要はありません。特に無印AS、ASDVD、SR、ACEはかなり古いマシンでも問題なく動きます。SR愛蔵版はそれに比べると多少重めです。また、ディアピアニッシモ(ルフラン含む)、ソルフェージュ、スマイル☆シューターではデータ形式がogg vorbisになっているため、必要なマシンパワーが大幅に上がっています。ディアピアニッシモ ルフランはDVDに無圧縮wav版の曲データが収録されているので、それを使用すると音質がかなり大きく改善すると共に処理が大変軽くなり、SR愛蔵版程度のマシンパワーでも問題なくなります。HDD容量を多少食うようになりますが、絶対お奨めですので是非wav版を使用しましょう。

CPUはACEまでならPentium3 733MHzで十分です(Atomでも問題ありません)。SR愛蔵版でPentium4 2GHz以上、ディアピアニッシモとソルフェージュでPentium4 3GHz以上かCore2が目安です。ただ、ある程度速い方が曲選択時の待ち時間が減る、アドベンチャー部分の操作性が良くなるなど快適なプレイが出来ますのでもう1段階程度上のものを用意するのが良いでしょう。また、OSがWindowsXPの場合Pentium4 2GHz以上、VistaならCore 2 Duo以上であることが望ましいです。プレイ中に音符ががくっと来るなどの症状が出る場合はCPUが遅い可能性が高いです。また、高性能なCPUを使うより消費電力の低いCPUを使う方がファンの騒音などが減り、よりフォルテールに適したPCにすることが出来ます。最近ではモバイル向けのCPUを使うよりも、消費電力が低めのデスクトップ用CPUを使って大きなヒートシンクと、大きくて回転数の低いファンを使う方が静かになりそうです。性能、省電力性、値段のバランス的にはintelであればCore 2 DuoやCore i3/5/7のTDP65Wのものがお奨めです。CPUとマザーボードはかつてはintel製CPUとintel製マザーボードの組み合わせを推奨していたのですが、最近はintel製もあまり質が良くなくなってきていますのでAMDとどちらを選んでも良いかと思います。マザーボードはあまり安い物は性能的には問題なくてもすぐに壊れてしまいますので、ある程度しっかりしたものを使いましょう。残念ながら現状ではお奨め出来るものが(サーバ向けなど高価な物以外は)ありません。一般向けから選ぶならASUSのハイエンドモデルをオーバークロックせずに定格で使うのが無難かと思われます。

メモリはWindows2000なら256MB、XPなら512MB、Vista/7なら2GBが必要です。最低でもそれだけは積んで下さい。今はメモリは安いのでOSに関わらず4GB(64bit版Windowsなら更にたくさん積んでもいいです)積んでおけばいいでしょう。なお、フォルテールに関してはそれ以上たくさん積んでもあまり意味はありません。

グラフィックカードも速い必要はありませんが、ある程度の速度があると曲選択時の読み込み時間が短くなるなどの利点はあります。ACEまでなら殆どどんなカードでも大丈夫です。SR愛蔵版、ディアピアニッシモならGeForce6xxx番台、RADEON Xxx番台以上でメモリ64MB以上のものなら十分です。ただし、オンボードグラフィックなどメインメモリをシェアするタイプのグラフィックチップ(GeForceのTurboCache機能搭載モデル含む)は出来る限りやめた方がいいです。オンボードは特にi845以前のものは著しく性能が低く、フォルテールでもコマ落ちするなどまともなプレイが出来ないほどです。945以降の内蔵グラフィック機能なら性能的な問題はありませんが、ドライバの出来が良くないので余りお薦めはしません。新たに購入する場合は無理に速いものではなく、ファンレスや静音ファン搭載のモデルを選ぶ方が静かで良いと思います。グラフィックカードにマルチモニタ出力があるとプレイしながら録画したり出来て応用が利きます。

OSはWindows XPがベストです。Windows98やMe、2000は既にMicrosoftのサポートも切れており、使うべきではありません。Vista、7ではサウンドドライバ周りの処理が変更されていて、ASミュージックのようなDirectSoundを使用するソフトウェアでは音ずれが原理的に避けられません。しかし、現状ではWindows XPを新規に入手するのが難しくなってしまったため、ある程度はWindows 7にして諦めざるを得ません。なお、7でもサウンドカードとドライバによって音ずれの発生の仕方が大幅に異なりますので、何とか許容範囲に収まるものを探して下さい。

同様にノートン、ウィルスバスターのようなセキュリティソフト、常駐して自動アップデートを行うソフトなどには注意しましょう。有効にしてあるとプレイ中にいきなり重くなったりウィンドウを出されて中断されることがありますので、各自の責任で(少なくとも通知は)全部offにするのが望ましいです。

あと、実はHDDの速度やアクセス時のCPU使用率が重要であるという情報があり、ノートPCなどであまりに悲惨な場合は外付けUSB(2.0)やIEEE1394ドライブにゲームをインストールすると快適になるようです。サーバ側に十分な性能があれば、1000baseのLAN(intelのカード限定)で繋いだネットワークドライブにインストールすると下手なローカルのHDDより快適になります。読み込みの速さ、動作の静かさという点ではSSDを導入するのも効果的でしょう。

いずれにしても後述するサウンドカードを除く殆どのパーツにおいてASミュージックのためには高性能なものを使う必要はありませんので、安定性や静音性に重点を置いた方がよりプレイ環境は良くなるでしょう。しかし性能が高い必要はなくても安物のパーツは止めた方がいいです。

PC本体に関しては残念ながら市販品の全てが質が低すぎてお奨めできない状況です。なるべく性能が低い割に高い物を買いましょうとしか言えません… 詳しい人や信頼できるショップに「安定性最重視で」と言って作って貰うのが一番かと思います。

サウンドカード

サウンドカードはフォルテールの要で、慎重に選ばなければなりません。カードとドライバによっては音ずれを起こして得点や演奏に直結することになりますし、音質もだいぶ変わってきます。音ずれ問題は特にWindowsXPのSP1以降で顕著です。Vista/7の場合はカードに関係なくほぼ確実に音ずれが発生し、恐らくDirectSoundを使っている限り回避不能です。しかしその中でもカードによって音ずれの度合いが全然異なります。

なお、フォルテールに必要な音質はあくまで44.1kHz(ASDVD以降)/48kHz(無印AS),16bit,ステレオをいかに綺麗に再生するかのみです。現在の音楽ソースの殆どがCDであることを考えても、「96kHzだから綺麗」とか「24bitだから綺麗」などという文句は全く意味がないことですので、騙されないようにしましょう。もちろん5.1chや7.1chなどは無用です。私感ですがLynxやRME、M-Audioなどの良いカードの44.1kHz/16bitの音は普通のカードやオンボードサウンドの192kHz/24bitを遙かに越えています。

一番手っ取り早いのはintelのチップセット内蔵サウンド機能+Windows標準のドライバであり、音質は望むべくもありませんが少なくとも音ずれなどの問題は起きづらいです。最近のマザーボードに搭載されているintel HD audioはスペックばかりが大仰で音は全然良くないので期待はしない方が良いです(特にrealtekのコーデックを使っている場合)。他のチップセットの内蔵オーディオも似たり寄ったりかと思います。

ゲーマー御用達のCreativeのサウンドカードはけっこう相性問題が激しいですし、音が悪いのでお奨めはしません(最新のX-Fiシリーズも全然良くないです)。特にハードウェアの発売日<OSの発売日、アップデート日の製品は動かすのが結構大変です。EAXでエフェクトをかけたり出来るのは面白いのですが、音質、レイテンシ両面からやらない方が良いでしょう。他に3Dゲームなども遊ぶ場合はCreativeが唯一の選択肢ですので搭載している方も多いと思いますが、フォルテールや音楽再生用にはもう1枚別のカードを挿しておくと幸せになれるでしょう。

比較的高音質で安定していてお奨めなのはM-AUDIOのDeltaシリーズですが、多少値段が張り、3万円弱くらいはする上受注生産になってしまい入手性が悪いです。他は音質的に劣りますがM-AUDIOのAudioPhileシリーズ、オンキヨーのSE-150(90)PCI、AUDIOTRAKのProdigy、Ego Systemsあたりが考慮の余地があるかと思います。それ以上の高級カード(CardDeluxeやRME、Lynxなど)はASIOでの使用しか想定されておらず、DirectX環境ではまともに動作しませんのでフォルテールには不向きです(LynxはWindows XPでは最近のドライバなら問題無くプレイできそうです)。外付けDACを用いないのであればM-AUDIOのDeltaシリーズ(DirectSoundデバイス用)+Lynx(DACとして使用)の2枚挿しが最強かと思います)。

USBオーディオ機器は意外と行けます。しかしPCのUSBコントローラによっては相性問題が出ることもあるとのことです。小型PCやノートPCで高音質を目指すならばFireWireオーディオも考慮に入れる価値もあるでしょう(ただしUSB以上に相性が厳しいです)。USB/FireWireオーディオならM-AUDIO、ローランド、オンキヨーあたりが良いかと思います。

デジタルで出力し、外付けDAC(LynxをDACとして使用する場合を含む)を用いる場合はDirectSound環境でも48kHz/44.1kHz、16bitがバイナリ一致で出力できるカードを使用しましょう。WindowsのKernel Mixerでサンプリングレートが変換されてしまうものはだめです。M-AUDIOのDeltaシリーズのドライバが要件を満たすことを確認しています。

DirectSound3Dにハードウェアで対応しているカード(サウンドブラスター他数種類?)を使うとSR、SR愛蔵版のアドベンチャーモードで4チャンネル出力が可能になりますが、フォルテールを高音質で奏でるという点から見るとむしろマイナスですので、非対応でも高音質のカードを使ってステレオ出力に注力した方が満足度は高くなるでしょう。4ch出力はSoundBlaster Audigyにて確認しています。

キーボード

キーボードはフォルテール演奏の演奏感に最も影響するデバイスですが、PS/2接続でもUSB接続でも大丈夫なので好みによって選びましょう。ただ、(赤外線の)ワイヤレスはやめておいた方が良いかと思います。USBの場合は出来ればHUB越しではなくてPCのUSBポートに直接繋ぎましょう。また、すぐ隣のUSBポートは空けておくのがベストです(2ポートずつペアになっていて同じコントローラに繋がっているため)。

安物キーボードの中には内蔵のマイコンや接点などに問題があってフォルテールに必要な反応速度が得られなかったり同時押しが入りにくいものもありますので注意が必要です。特に安物PCに付属してくるものは酷いです。ちゃんと弾いているはずなのにどうしてもいい点が出ない、綺麗な演奏が出来ないという場合は真っ先に疑いましょう。また、普及ランクのキーボードはたいてい同時押しを2〜3キーまでしか認識できないため、音符が細かいところで以前のキーが入ったまま次のキーを押してしまうと認識されないことがあります。「Nキーロールオーバー」対応と書かれたキーボードであれば同時押しを完全に認識しますのでこのような心配はありません。

打ち心地は浅い/深い方が良い、硬い/柔らかい方がやりやすい、などなどいろいろありますが、完全に個人の好みの問題でどちらの方が良いということは全くありません。新しく買うなら試し打ち出来る店で触ってみてからの方が良いかと思います。

本人との相性によってフォルテールのプレイ感、点数が全然変わってきますので、納得のいくまで慎重に選びましょう。安いモノなら試してみてダメならどんどん買い換えるのもアリです。

なお、フォルテールではLの隣のキーが+になっていますが、実際は;で判定していますので英語キーボードでも問題なく動きます。ただし、QWERTY以外のキー配置(DVORAKなど…)のキーボードは恐らく使用出来ません。

好みの問題なので特に推奨品はありませんが、Logicoolのスタンダードキーボード(iK-20)に変えて得点が跳ね上がった方がたくさんいますので参考に挙げておきます。他、MITSUMIのキーボード(KFK-EA4XT/9XA)が安い割に打ち心地が良いのでお奨めです。ちょっと値段が張りますが、東プレのRealForceシリーズ、PFUのHappyHackingKeyboard Professional(Liteはだめです)といった無接点静電容量方式のキーボードは打ち心地の面では他の追随を許しません(フォルテニストの間でもファンが多いです)。

モニタ

液晶は応答速度の関係でCRTに比べて多少不利ですが、最近の液晶は高性能化が進んでいるので影響は少ないと思います。それでもなるべくならオーバードライブ機能を搭載して中間色での応答速度が速い機種を選ぶ方がいいでしょう。

大きさはある程度はあった方が良いですが、大きすぎてもかえってやりにくくなる可能性はあります。

アスペクト比には注意しましょう。特に1280x1024の液晶を使っている場合、ASミュージックを全画面表示するとアスペクト比が狂って縦長になってしまいます。この場合上下32ドットを削って1280x960の領域に表示するのが正しい比率です。ワイド画面を使っている場合もきちんと4:3の領域に表示するようにしなければなりません。たいていはモニタもしくはグラフィックカードのドライバに相当する機能があるかと思いますが、希に無くて無条件に最大サイズに拡大してしまうものもあるようですので注意です。

リフレッシュレートはWindows2000では60Hz、XPでは75Hzが標準ですが、CRTなら100Hz程度に上げると画面がくっきりします。判定の位置が微妙に変わる気はしますが、判定の幅自体は変わらないはずなので、好みに応じて上げてみるのも良いかと思います。液晶はおそらく60Hz固定です。倍速表示対応の液晶モニタは試したことはありませんが残像対策に有効なのではないかと思われます。

プロジェクタとスクリーンを使った演奏は迫力、臨場感満点です。しかしセッティングが難しく、正しく判定ラインを真正面から見れるようにしないと上手くプレイできません。これは高価な斜め置きが出来るタイプのプロジェクタでない限り演奏者の真後ろにプロジェクタを置く(天吊りになるでしょう)か、充分に広い部屋で前に置くかするしかないですので、敷居は高いです。解像度や投影方式に関しては、フォルテール自体が640x480、最近のゲームでも800x600で75/60fpsであることを鑑みても安いプロジェクタでも充分です。EPSONの液晶プロジェクタの2006年初頭の現行品で最も安い機種で充分であることを確認してあります。DLP方式は確認していませんが、基本的には大丈夫だと思います。ただ運が悪いと音符の流れにレインボーノイズが発生する可能性がありますので、フォルテールに使うために購入するのならば店頭などで確認させて貰うのが良いかと思います。ワイド画面や黒の再現性などはあまり必要ではなく、むしろ高輝度であることのほうが重要ですので、ホームシアター用よりもデータ用のプロジェクタの方が向いています。

推奨品はEIZOのCRT…と言いたいところなのですが、すでにCRTからは撤退して久しいですし、他のメーカーも今は殆ど作っていないのが現状ですので液晶しか選択肢が無くなっています(まだまだ液晶はCRTの足元にも及ばないと思うのですが…)。液晶もEIZOのものにしておくのが無難かと思います。もしくは三菱のものが比較的綺麗で動画にも強く、良いかと思われます。安い物は結局見づらくてストレスになるのでやめておいた方が良いでしょう。真の本命と目していたSEDやFED、有機ELは全滅してしまいましたし、この先どうしたらいいのでしょうか…

ヘッドフォン/スピーカ

実際に音を出すヘッドフォン、スピーカはキーボードと並んで大事なデバイスです。フォルテールが歌の伴奏をするゲームである以上気を使いましょう。いくらスコアが高くても実際に鳴る音に納得できなければ仕方ありません。

一般にヘッドフォンの方がスピーカよりも安く済みますし、解像感が高く周波数特性も良く音の遅延も少ない再生が出来ますので高得点は取りやすいと思いますが、目の前でラスティが歌っているような臨場感はスピーカでしか味わえませんので、出来ればスピーカでのプレイを推奨します。

PC付属のスピーカなどの安物は出来る限りやめましょう。本来聞こえるべき音が聞こえないため演奏にも不利になりますし、なにより完璧な演奏を目指すに当たってのボトルネックになってしまいます。本格的にピュアオーディオを目指す必要はありませんが、せめて本来鳴っている音がちゃんと聞こえる程度の設備は整えるべきでしょう。安物だと音量を上げると音が割れてしまうのもマイナス点です。

夜もスピーカで音を出せる環境がない場合はヘッドフォンがオススメです。ちゃんと期待される音が出ることは前提ですが、付け心地が良い物を選びましょう。出来ればちゃんとしたヘッドフォンアンプを使うと幸せになれます。

スピーカが貧弱な場合はDolbyPrologicやDTS NEO:6で5.1ch/6.1ch化すると少しはましになりますが、所詮は誤魔化しの技術なのでまともなステレオスピーカには敵いません。

音質に関しては好みの問題ですが、音の分離が良くて解像感が高い系統の方がミュージックアクション自体はやりやすいと思います。ただ、聴いていて気持ちのいい演奏になるのは刺激的でない柔らかめの音ですので好きな方を選びましょう。小さいのに無駄に低音重視なものはやめておいた方が良いです。フォルテールに限らず工画堂作品の歌やBGMの大半は設備を高音質化するとちゃんとそれに応えてくれます(が、このごろは外注曲ばかりになってそうも言ってられなくなってきた(;_;))。

お奨めはやはり安物やPC向けではなくある程度ちゃんとしたシステムオーディオです。常識的にはDenonやMarantzの3〜5万円くらいのプリメインアンプか5〜7万円程度のAVアンプ(本当はステレオ専用のプリメインアンプの方が良いのですが、映画を見たり3Dサラウンドのゲームをやる機会が多い場合はAVアンプの方が便利でしょう)で充分だと思います。スピーカはB&Wの686、TANNOYのMERCURY V1あたりが実売ペア4〜5万程度でお手軽で良いかと思います。ペア10万強くらいまでならがんばると幸せになれるでしょう(B&W CM1、QUAD 11L、BALLAD BA404あたりが特にお奨め)。ヘッドフォンならSTAXが最高ですが高いです。ゼンハイザーのHD650、AKGのK701などは文句無くお奨めです。

デジタルばりばりな打ち込み曲でも優しく包み込むように鳴らす真空管アンプはフォルテールとの相性は抜群です。普通に買うと高いですが、エレキットのキットなどは安くてなかなかいい音ですので、ハンダ付けによる自作に抵抗がないなら良い選択だと思います。いずれにしてもオーディオ機器は買う前に試聴して、自分の好みの音かどうかを確認しましょう。出来れば好みの曲のフルバージョンと実際のフォルテール演奏を録音したものを両方聴いてみるのがベストです。

あなたのフォルテール自慢(爆)

あなたのフォルテール環境を紹介してください。投稿お待ちしてます(爆)
おおいし☆ゆうのフォルテール (旧1,旧2)


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