タンノイユーザーの憧れの的であり、全てのオーディオの歴史を振り返っても伝説級の名器のひとつであると思われるタンノイのオートグラフというスピーカがあります。今まで聴く機会がなかったのですが、ようやく聴くことが出来ました。
時々行っている横須賀の
マツシタハイファイさんで月2回行われているオーディオコンサートで、12月はオートグラフで第9特集ということでいても立ってもいられずに出向いてきました。
以下の写真はマツシタハイファイさんに許可を頂いて撮影しました。
これがオートグラフです。残念ながら箱はオリジナルではなくて後に作られたレプリカとのことですが、ユニットはモニターシルバーという通常使われているもの(モニターゴールド/レッド)よりも古い最初期タイプの極上品でかなり珍しいとのことです。ちなみに足下のホーンは無関係です。商談中の札が付いていました(^^;;)
音は想像していたオートグラフの音そのもので、実に自分の好みに合ったものでした。箱がオリジナルでちゃんとコーナーに設置したらどんな音になるんだろう。現代のはもはやタンノイではないという人もいますが、うちのTurnberryと明確に同じ方向性でそれをずっとスケールアップしていった感じがしました。弦やボーカルの艶も良く、自分の理想とする「軽低音」もばっちり出ていてタンノイホールと称されるのも納得です。
確かにいわゆるHifiではないですし「重低音」は出ないため他人に薦められる訳ではないですが、個人的には場所とお金、機会が無限にあると仮定すればオートグラフかヴァイタボックスのCN191が最終的な目標になりそうです。問題はその仮定が全く現実味がない無意味なものである点か…(スピーカを買うお金自体はともかく、置き場所を確保するお金はどう逆立ちしても出そうにない…)
オートグラフは確かに巨大なスピーカなのですが、上の店内の写真を見ると隣のパトリシアン800の方がさらに大きいです(^^;;)
内側にあるのはこれもタンノイユーザー憧れの3LZで、このくらいなら値段も逆立ちすれば出る程度で置き場所もあるので興味ありです。
#五味康祐氏が使っていたオートグラフが練馬区のホールに寄贈されているらしいのですが、試聴会とかやらないんでしょうかねぇ。阿佐ヶ谷からバス1本で行けるんですけど…